【できるだけ広く】マンション浴室の改修工事
先日お客様からのご依頼でご両親の住む築50年マンションのお部屋すべてのフルリフォームを行いました。
今回は浴室部分の工事のご紹介です。
コンテンツ・目次
①工事のながれ
・既存浴室の確認
築50年のマンションですので最近のお風呂と比べるといろいろと違う部分があるのがわかりますね。
※写真は今回のお客様宅と同タイプの浴室
圧迫感を生じさせているのは
1.給湯器から伸びた配管をまとめるボックスが残っており
2.給湯器から蛇口まで露出で配管がされているためです
団地や築年数が経っているお宅ですとこのタイプの給湯器が多く、
お客様の中にもこのようなお風呂を使われている方もいるのではないでしょうか。
今回の工事では浴槽を大きくし、
入り口の段差と見映えの悪い露出配管を極力減らしつつ使いやすいお風呂へリフォームしていきます。
・解体
まずお風呂と既存配管の撤去を行います。
次に新しく入れる浴槽を仮設置します。
既存浴槽よりも配管ボックス分広くなっているのがわかります。
・新しい壁の施工
新しい浴槽が入ることを確認したら、いったん戻して壁に新しいパネルを増し張りします。
今回使用するのはアイカ工業から販売されているセラール。こちらのバス仕様を使います。
セラールは表面が鏡面加工されているため撥水、耐水性に優れており住宅では水回りでよく使用される商品です。
機能に加えて見た目も良く、メンテナンスも容易なのが利点です。
・床の工事(排水とレベル調整)
壁を施工後、床の処理を行います。
まずは排水の増設です。
今回の浴室にはお風呂と洗い場に加え、洗濯機置き場もありますので洗濯機の排水も考える必要があります。
3方向から水が流れるように勾配を確認しつつ、利用しやすい位置に排水位置を設けます。
以下の写真です。
排水が決まったら浴槽部分以外にコンクリートを打設し床レベルを上げます。
コンクルートで床を上げることで
1.入口の段差解消
2.洗い場から浴槽への”またぎ”を減らすバリアフリー化
3.排水配管の隠ぺい
3つの問題を改善してくれます。
その後仕上がったコンクリート床に浴室用の床材を施工し
鏡や棚・シャワー水栓等を施工し工事が完了です。
もとのお風呂に比べて清潔感のあるキレイなお風呂へ変貌しました!
一面のみアクセントカラーとして茶色のセラールを用いたためモダンな印象となっています。
②浴室の工事のポイント
お風呂のリフォームは大きく分けて2種類あります。
・壁や床・天井、排水や給水などすべてを現場のサイズに合わせて商品を選定し作り上げるもの
・以前ご紹介しました、メーカーによって規格されたシステムバス・ユニットバスを導入するもの
基本は下記のユニット化された工事を行いますが、今回はその採用が難しいため上記の工事を行いました。
利点は与えられた空間を目一杯使用できるためユニットバスを導入するよりも広く浴室をとることができるケースがあり、融通が利きやすいところです。
単純にユニットバスを施工できないマンションもあるためお客様の家の状況や要望次第で臨機応変に対応する必要があります。
お風呂の交換やリフォームをお考えの方はぜひ参考にしてください。