今回の記事では「こどもエコすまい支援事業」の概要、対象リフォームとその補助額、補助を受けるために必要な要件をご説明します。

これからユニットバスリフォームやシステムキッチンリフォームをお考えの方は補助金支給の対象になる可能性が高いので是非ご一読ください。

こどもエコすまい住宅支援事業とは

「こどもエコすまい支援事業」は「こどもみらい住宅支援事業」に代わる新しい補助金制度です。

この制度は「省エネ投資の下支えとカーボンニュートラルの実現」を目的としているため、主に省エネに関わる設備や家電、CO2排出の少ないガス器具等の交換が補助対象となります。

また補助対象事業は「注文住宅の新築」「新築分譲住宅の購入」「リフォーム」の3つです。

「注文住宅の新築」「新築分譲住宅の購入」は補助額の上限が100万円に設定されています。

また「リフォーム」に対しては発注者の世帯属性によって以下のように補助上限が設定されています。

子育て世帯

 18歳未満の子供を有する世帯のこと

若者夫婦世帯

 夫婦のいずれかが39歳以下の世帯のこと

着工及び申請期間

着工期間:2022年11月8日以降に着工したもの

申請期間:3月下旬から予算上限に達するまで(遅くとも令和5年12月31日)

期間は上記の通りなので、これからリフォームをする方は対象となります。

申請に関しては工事店側の作業となりますのでお客様側にはあまり関係がありませんが、申請期間の終了が予算上限達成日に設定されているのでそれまでにリフォームをすることが必要となっています。

ちなみに昨年に実施された同様の事業は2022年11月28日には予算上限を達成したので、年末ギリギリまで検討していると遅いかもしれません。

対象のリフォームと補助額

対象のリフォームと補助額は表の通りです。

項目が多いため見づらいかと思いますがご容赦ください。

前回の「こどもみらい住宅支援事業」と比較した際の変更点は以下の通りです。

  ①値上げに対応した補助額の上昇

  ②断熱材改修にZEHレベルという項目が追加

  ③エコ住宅設備に「蓄電池」が追加

この中でも特に注目すべきは①の補助額の上昇です。

節湯水栓やバリアフリー改修に含まれる工事に関しては昨年の制度と変わりありませんが、それ以外は1000円~3000円の間で補助額が上げられています。

このことにより、次に解説をする補助金を受けるための条件を前回の補助金制度よりも達成しやすくなっています。

補助金を受けるための条件

この制度の補助金を受け取るためには2つの条件があります。

  ①対象工事の中の必須工事を1つ以上行う。

  ②合計の補助額を5万円以上にする。

この上の2つが達成条件になります。

まず大前提として「必須工事」とされているリフォームをしなくてはなりません。

「必須工事」とは先ほどの補助額の表の①~③に該当する工事のことです。

さらに補助額の合計が5万円以上にならないといけないのですが、表を見ていただくと分かる通り1つの工事で5万円以上の補助金が貰える工事というのは非常に少ないです。

そのため補助金を受け取るためにはいくつかの工事を行わないといけない場合が多いためリフォームとしてはかなり高額になってしまいます。

補助額5万円以上になるリフォーム例

対象工事内容を複数含むリフォームの一つにシステムバスリフォームがあります。

システムバスリフォームを行うことで対象となる工事は以下の通りです。

①高断熱浴槽設置

 27,000円  

②節湯水栓設置

  5,000円

③浴室乾燥機設置

 21,000円

④手すり設置

  5,000円

合計58,000円

現在LIXILやTOTOで売られているシステムバスを選んだ場合、ほとんどのグレードで必須工事である高断熱浴槽と節湯水栓が最初からセット内容に入っています。

また浴室乾燥機と手すりに関しては最初から入っていないグレードもあるため、補助金を受け取るためには自分で選択しないといけない場合もありますが、この二つは利便性や将来性を考えると絶対に入れておいた方がいいオプションとなっています。

またタイル張りのような在来風呂からユニットバスへリフォームする場合はこれに加えて「段差の解消」や「ガラス交換」も追加されます。

システムバスリフォームはかなり高額のリフォームとなってはいますが、補助金が出やすい今がリフォーム時なのは間違いないのでご検討中の方はこの機会にいかがでしょうか!

申請について

これからこちらの制度を使ってリフォームをしようとお考えの方に一つ注意していただきたいのは「申請は事業者登録をしている業者でないとできない。」ということです。

特にリフォームに関しては工事施工業者が申請することになっているので事前に登録している業者なのかを確認することが重要です。

前回の「こどもみらい住宅支援事業」に登録していた業者は引き続き登録事業者として扱われるため弊社も引き続き「こどもエコすまい支援事業」への申請を行っていきます。

また申請をするのに「申請料」が発生す業者さんも一部あるようですが、弊社は発生いたしません。

見積も無料で行っておりますのでリフォームを検討している方は是非ご連絡ください!

株式会社リルファナカジマ